■ おすすめ展示資料の開催予定 ・山梨の春は、桃と桜と信玄公(令和3年2月17日〜4月19日) ・災いと人々 祈る・助けあう・乗りこえる(令和3年4月21日〜6月14日) ・資料でめぐる山梨の旅(令和3年6月16日〜8月16日) ・やまなしの人々と山(令和3年8月18日〜10月18日) ・素晴らしき甲州文庫の世界―県移管70周年記念―(令和3年10月20日〜12月13日) ・招福!かいじあむのお正月(令和3年12月15日〜令和4年2月14日) ※テーマ、期間は変更する場合がございます。
甲府の「一大盛事」を彩った広重による製作の幕絵の一枚 甲府道祖神祭幕絵 東都名所 目黒不動之瀧
初代歌川広重が、天保12年(1841)に甲府の緑町一丁目(現在の甲府市若松町附近)に招かれて制作した幕絵。緑町の商人らは、広重得意の画題である名所絵を幕絵に描かせた。山梨県指定文化財。 「江戸文化の往来」に展示中
武家の祝いの席での食事を再現 祝いのお膳
『甲陽軍鑑』の「御献立之次第」をもとに再現した本膳料理。 本来は7つの膳と菓子からなる。献立の内容より安土桃山から江戸時代初期頃に武家の婚礼に際して供されたと考えられる。 「甲斐を駆ける武士たち」に展示中
「愛」の前立てのあの武将から 直江兼続書状(正月11日付、市川長寿あて) (市河家文書)
上杉家の重臣直江兼続が市河長寿麿(勝房)に送った、年頭祝儀に対する返礼の書状。山梨県指定文化財。 「戦国からのメッセージ」に展示中
山梨の国宝の復元品 小桜韋威鎧 兜・大袖付(復元)
甲斐源氏の祖源義光が着用したと伝えられ、武田家歴代の家宝として受け継がれてきた楯無鎧の復元品。紋鋲などに鍍金が施されている。 体験工房案内所横に展示
お祭りを彩る愛敬のある猿たち 四猿
柳町二丁目が甲府道祖神祭りのために制作した幟枠の装飾。 「道がつなぐ出会い」に展示中
甲府道祖神祭りの実態を描く 甲州道中記
甲府道祖神祭りをはじめとした江戸時代の甲州の景観や名物を書き記したもの。甲府道祖神祭における幕絵の飾り方や、子どもたちが旅人の頭をはたいて、「おさいせん」をせびるようすが描かれています。 「変貌する景観」に展示中
甲州の昔ながらの遊び おもちゃ籠
若尾家3代目の謹之助が著した甲州に伝わる玩具の記録。巻頭にはさまざまな山梨の郷土玩具をイラストで紹介している。補遺は本編の翌年の大正5年(1916)に刊行。 「巨富を動かす」に展示中
甲州を代表する実業家らの新年の交友 お年賀の御礼状
甲州財閥の実業家である小野金六から、同じく甲州財閥若尾家3代目の当主謹之助に宛てた御礼状。若尾家からのお年賀として送られた枯露柿に対する御礼を伝えている。 「巨富を動かす」に展示中
新年からおめでたい七福神を描いたもの 七福神図 木食白道作
七福神を乗せた宝船を描いた木版摺。太陽や松、米俵などめでたい品々とともに、七福神の背後に富士があらわされる吉祥画。天明3年(1783)、天明の大飢饉を契機として富士に参籠した際、元日に白道が感得した七福神来迎を描いたものと伝える。 「信仰の足跡」に展示
初秋のテーマ展示では、「やまなしの人々と山」と題して、生活や文化、産業など、山をめぐる人々の歴史に関する資料を中心にご紹介いたします。 今年は、恩賜林(山梨県有林)の成立から110周年を迎えることもありますので(山梨県庁ホームページ「恩賜林について」)、山梨という地域にとって、県土の78パーセントを占める山の重要性がどのようなものなのか、改めてお考えいただく機会にしていただきたいと思います。 なお、「山に生きる」と「転換期に向き合う」のコーナーでは、今年度の学芸員課程の博物館実習生が担当した展示もありますので、「学芸員の卵」の力作の展示もあわせてご覧ください。
今回は「旅」に関する歴史資料や美術作品を中心とした展示替えを実施いたします。コロナ禍のなか、実際の遠くの旅も難しいなかですが、資料を通じてかつての旅の様子や、県内外の名所の魅力についてお楽しみいただきたいと思います。
山梨の交通過渡期のガイドブック 富士裾野めぐり 付富士川下り甲州御岳 富士五湖など富士山麓をめぐるコースマップ。名所をめぐるための交通案内に重点が置かれており、富士身延鉄道(身延線)の身延・甲府間は未成で富士川水運の利用も想定されており、当時の交通状況を見るうえでも興味深い資料となっています。 「変貌する景観」に展示中
江戸時代の箱根観光地図 箱根案内図 箱根の名所案内図。西を上とし、左上に芦ノ湖や箱根権現(箱根神社)、中ほどに宮ノ下、下方に塔ノ沢や湯本を描き込んでいます。 「転換期に向き合う」に展示中
徳川家康以来の由緒の人形芝居 右左口人形 山梨県指定文化財。甲府市右左口地区に伝わる人形芝居の用具。 「道がつなぐ出会い」に展示中
人家も疎らな武蔵野を一直線に 蒸気車往復繁栄之図 甲州財閥のひとりである雨宮敬次郎が経営した甲武鉄道(現在のJR中央線の新宿・八王子間にあたる)の沿線風景を描いた錦絵。広がる武蔵野と小金井の桜など、当時の沿線の景観や名所が描かれています。 「巨富を動かす」に展示中
テーマ 今回の学芸員のおすすめ資料は、<資料でめぐる山梨の旅>です。 展示期間 令和3年6月16日(水曜)から8月16日(月曜)まで 展示場所 常設展示室 「道がつなぐ出会い」、「変貌する景観」、「江戸文化の往来」ほか
疱瘡除けには赤い包装紙 御菓子袋(升太の広告集) 甲府八日町の菓子屋、升屋太郎右衛門こと升太の広告類が貼られた貼交帳に見られる、浮世絵師の歌川国芳が手掛けた菓子袋(前期)。同じく貼交帳に貼られた全体が赤色で仕立てられた升屋の菓子袋。どちらも、疱瘡除けの意味合いが込められ作らえた菓子袋と考えられる。 「江戸文化の往来」に展示中 ※途中ページ替えあり
地震発災時は命を守る行動を 『安政見聞録 上』 服部保徳著、挿絵は歌川芳晴(芳春)による。安政2年10月2日(1855年11月11日)に江戸を襲った安政江戸地震に素材をとった読本。この地震では江戸近辺で震度6相当、甲府でも震度4以上の揺れであったと推定されている。 「転換期に向き合う」に展示中
テーマ 今回の学芸員のおすすめ資料は、<災いと人々 祈る・助けあう・乗りこえる>です。 展示期間 令和3年4月21日(水曜)から6月14日(月曜)まで 展示場所 常設展示室 「水に取り組む」、「道がつなぐ出会い」、「江戸文化の往来」ほか
武田氏ゆかりの像 韋駄天立像 いだてんりゅうぞう 両手で合掌し、兜をかぶる韋駄天立像。禅宗寺院の厨房に安置されることが多い。兜内部に記された銘により、武田氏縁の像と考えられる。 「信仰の足跡」に展示中
春だ!ぶちかませ!! 砲弾 ほうだん
柏尾の戦いに際し、幕府軍が新政府軍に打ち込んだ不発弾であるという。1859年にフランスで開発された野戦砲「四斤山砲」の砲弾と同形である。日本では慶応2年(1866)の第二次長州征討に際して幕府陸軍が使用したことが知られており、明治に至るまで陸軍の主力装備の1つであった。 「転換期に向き合う」に展示中
武田信玄に仕える家臣団のすがた! 武田二十四将図 たけだにじゅうししょうず
最も古い作例のひとつと考えられている、丹絵(墨で摺った輪郭線だけの版画に手彩色で色を加えたもの)の武田二十四将図。信玄は画面上部中央に、その下に23名の武田家家臣の姿が、軍議を行っているかのように描かれている。江戸時代前期に役者絵を始めた鳥居派の祖、初代鳥居清信(1664〜1729)による作例と考えられている。 ※令和3年3月17日(水)から4月12日(月)までの限定展示 「江戸文化の往来」に展示中
甲越武勇伝大膳大夫晴信入道信玄 こうえつぶゆうでん だいぜんたゆうはるのぶにゅうどうしんげん 甲越武勇伝とは、甲軍が20名、越軍が20名の計40名の武将からなる揃い物で、もともとは絵双紙に仕立てられていた。各自の武勇伝が上部に記されるとともに、甲冑姿の全身像が表されている。信玄の嫡子である武田太郎義信や武田左馬之助信繁など、武田二十四将図には通常みられない人物も描かれている点が特徴である。作者の歌川芳勝(生没年未詳)は幕府の醤油御用達をしていたが、後に歌川国芳(1797〜1861)の門人となった。 ※令和3年2月17日(水)〜3月15日(月) までの限定展示 「江戸文化の往来」に展示中
甲越武勇伝山本勘助晴幸入道道鬼斎 こうえつぶゆうでんやまもとかんすけはるゆきにゅうどうどうきざい
甲越武勇伝とは、甲軍が20名、越軍が20名の計40名の武将からなる揃い物で、もともとは絵双紙に仕立てられていた。各自の武勇伝が上部に記されるとともに、甲冑姿の全身像が表されている。題名の「道鬼」とは、勘助が出家後、法名として名乗った名である。 ※令和3年3月17日(水)から4月12日(月)までの限定展示 「江戸文化の往来」に展示中
山梨の春のお祭り、御幸祭! 甲山峡水 こうざんきょうすい 山梨県の名所を紹介する観光ガイドブック。中央線甲府開業を機に企画され、明治39年(1906)に開催された一府九県連合共進会の際に刊行された。富士山、屏風岩、猿橋、昇仙峡、御幸祭などが挿絵で紹介されている。 「変貌する景観」に展示中
テーマ 今回の学芸員のおすすめ資料は、<山梨の春は、桃と桜と信玄公>です。 展示期間 令和3年2月17日(水曜)から4月19日(月曜)まで 展示場所 常設展示室 「信仰の足跡」、「道がつなぐ出会い」、「江戸文化の往来」ほか