山梨県立博物館 かいじあむ
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10 山に生きる

 
「戦国からのメッセージ」展示室写真 山村のくらしを理解するために、山村にくらす人々が山の資源を利用して多様な生業を営み、山の生産物の流通を通して里や城下町と交流していたことを紹介します。

展示資料

資料名
時代
所有
指定
資料解説
焼畑衣装(再現品) 昭和時代 山梨県立博物館
  
1950年代頃、奈良田(早川町)で焼畑を行う際に着用していた仕事着の再現品。
枡・焼き鏝(やきこて) 明治以降 山梨県立博物館   奈良田(早川町)でかつて行われた焼畑に使用された枡と道具にイエジルシを付ける焼き鏝(深沢家資料)
大鋸 昭和時代 山梨県立博物館
 
材木を伐採するために使用した鋸。
田辺伊織先祖書(田辺家資料) 寛政3年
(1791)
山梨県立博物館 江戸幕府の旗本田辺伊織が、黒川金山の金山衆として武田信玄・勝頼、徳川家康に仕えた田辺土佐守重真ほかの先祖について記した古文書。
御請申材木之事(甲州文庫) 万治4年(1661) 山梨県立博物館   万治4年正月、甲府柳町四丁目の庄兵衛と庄八郎が、坂田甚八郎に対し、縦横5寸(約15cm)角、長さ1丈3尺(約3.9m)の材木の調達を請け負ったもの。このとき庄兵衛らは甲州金1両で作業を請け負っており、17世紀中ごろにおける甲金の価値を推定できる資料である。
参詣人永代船渡しにつき補任状(甲州文庫) 正徳元年(1711) 山梨県立博物館   久遠寺33世の日亨が、毎年正・6・10・11月の大きな法会にやってくる諸国からの参詣者に対し、早川渡船の利用を保障するように命じたもの。久遠寺では正月に御年頭会などの法会が行われ、農閑期であることもあって諸国から参詣者が集まった。
紙漉高帳差出遅延一件吟味勘弁願(甲州文庫) 江戸時代 山梨県立博物館   上黒沢村(現北杜市)の長百姓七之丞が、甲府代官所に対して、1月25日が締切であった紙漉高帳を提出しなかった西井出村(現北杜市)の百姓代藤七郎を許してくれるように歎願したもの。江戸時代の甲斐国における紙漉きは、西嶋(現身延町)などが有名であるが、巨摩郡北部でも盛んに行われていた。
甲斐叢記 前輯二 嘉永元年
 (1848)
山梨県立博物館   江戸時代の甲斐国の地誌。市川大門村の紙漉の様子が挿絵入で掲載されている。 
碁石金(福寺遺跡出土) 室町時代
(16世紀)
山梨県立博物館
 
昭和46年(1971)に勝沼町(甲州市)の葡萄畑から出土した、碁石のような形状の金。『甲陽軍鑑』で信玄が戦功を立てた家臣に褒美として与えたものに「碁石金」があったことが知られる。重さはどちらも4匁(14.92g)前後に収まっており、1両を基準に作られたものと考えられる。
林業の道具を象った小正月のツクリモノ 現代 山梨県立博物館
 
南都留郡道志村の林業を営む家で、毎年小正月に、仕事が順調なことを祈願して作られる飾りもの。大鋸など林業の道具が象られている。


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