山梨県立博物館 かいじあむ
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インデックス>活動紹介>外部資金による研究(遺跡出土馬遺体の系統分類のための基礎的研究)

活動紹介

■研究情報
【 外部資金による研究 】
.科学研究費  若手研究(B)
研究テーマ:遺跡出土馬遺体の系統分類のための基礎的研究
研究代表者: 植月 学(当館学芸員)
研究期間: 平成23年4月〜平成26年3月(3年間)
※終了しました。科学研究費助成事業データベースの該当ページへ(外部サイトにリンクします)。
本研究による成果の一部は平成26年度秋季企画展「甲斐の黒駒」において紹介させていただきました。

研究概要:
馬は人・物・情報の伝達手段として、または軍事力の面で、日本史に大きな影響を及ぼしてきた。わが国在来馬の系統については、遺伝学的研究の進展により、モンゴル在来馬と近縁で、単一由来であるとの説が有力である。しかし、在来馬が具体的にどのような歴史をたどってきたのかについて、現生の馬から知り得ることは限られる。各時代にどのような系統の馬が飼育され、それが生産管理や流通形態とどう関連していたのかについては、遺跡から出土する馬遺体がもっとも直接的な証拠となり得る。本研究では上記課題について、出土馬歯の形状解析を軸に解明することを目的とする。

研究の経過
山梨県および東日本各地の古墳〜中世遺跡出土馬歯を中心に、臼歯咬合面の撮影と計測、エナメル質輪郭トレース、楕円フーリエ解析による形状の比較を進めている。

臼歯咬合面の撮影

輪郭のトレース

楕円フーリエ解析と主成分分析による形状の比較
年月日 内容/実施場所
平成23年6月11日(土曜)〜12日(日曜) 日本文化財科学会第28回大会(於筑波大学)において、「輪郭形状解析による出土馬歯の形態分類に関する基礎的研究」と題した予備的成果を発表(同志社大学文化情報学部・津村宏臣准教授との共同発表)。
平成23年10月2日(日曜)〜6日(木曜) 現生馬集団における馬歯輪郭形状の変異幅を確認するために、鹿児島大学などに所蔵されている在来馬現生標本の調査をおこなった(鹿児島大学・西中川駿名誉教授、鹿児島大学農学部・松元光春教授、東京大学大学院・覚張隆史氏との共同研究)。
宮崎県岬牧組合および都井岬ビジターセンター馬の館における現生馬標本(御崎馬)調査、宮崎県埋蔵文化財センターにおける古墳出土馬遺体調査、鹿児島大学農学部および鹿児島大学総合研究博物館における現生馬標本(御崎馬、トカラ馬、与那国馬、野間馬)調査

鹿児島大学総合博物館での調査風景
平成23年10月24日(月曜) 東京都立産業技術研究センターにおいてX線CTを利用した馬歯の断面画像の撮影をおこない、加齢による磨耗に伴う形状変化の評価のための基礎的データを得た。
加齢による形状変化(CT画像)
平成23年10月27日(木曜) 秋田県埋蔵文化財センターおよび秋田市教育委員会秋田城跡調査事務所において古代遺跡出土馬歯の調査。
平成23年11月25日(金曜)〜27日(日曜) 第15回動物考古学研究集会(於奈良文化財研究所)において「臼歯の輪郭形状解析による馬の系統分類の試み」と題する成果発表(同志社大学文化情報学部・津村宏臣准教授との共同発表)。

【平成23年度 調査遺跡名】 

調査内容

時代

遺跡名

新規調査(計測、撮影、トレース、解析) 古墳 宮崎県山崎下ノ原第1遺跡・祇園原地区遺跡
古代 秋田県秋田城跡・小谷地遺跡・平右衛門田尻遺跡
現生

御崎馬(鹿児島大学博物館・農学部、御崎牧組合、都井岬馬の館)、与那国馬(鹿児島大学博物館・農学部)、トカラ馬(鹿児島大学博物館・農学部)、野間馬(鹿児島大学博物館・農学部)

過去に撮影した画像のトレース、解析

 

 

古墳

山梨県お舟石古墳・塩部遺跡

古代

山梨県朝気遺跡・坂ノ上姥神遺跡・百々遺跡・野牛島西ノ窪遺跡

中世

山梨県金地蔵遺跡・三ヶ所遺跡・大師東丹保遺跡・二本柳遺跡、茨城県村松白根遺跡、青森県根城跡

近世 千葉県うならすず遺跡、岩手県野田T遺跡、北海道勝山館跡
 

■問い合わせ

山梨県立博物館
住所: 〒406-0801 山梨県笛吹市御坂町成田1501-1
TEL : 055-261-2631
FAX : 055-261-2632
メールアドレス : kenhaku@pref.yamanashi.lg.jp
 
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