多くの惨禍を招いた戦争の終結から、今年80年目を迎えます。その戦時下において、山梨で最大の被害を出したのが、昭和20年(1945)7月6日深夜から翌日未明にかけてのできごとである甲府空襲です。本展では同空襲に関するさまざまな資料をご紹介しながら、当時の山梨の人々は、戦争や空襲とどのように向き合い、考えていたかについて、多くの方々に思いをめぐらせていただく機会といたします。
甲府に駐屯していた歩兵第四十九連隊(通称甲府連隊)など、戦前の山梨の人々と地域のなかにあった軍隊や戦争について紹介します。
昭和19年(1944)後半から日本本土は激しい空襲にさらされました。昭和20年(1945)7月6日の深夜には県都・甲府も空襲を受け、多数の焼夷弾によって千名以上の死傷者を出しています。
空襲による民間人の被害のほか、県内から戦地へ出征した人々も様々な体験をしています。80年の時をこえてのこされた、さまざまな体験を物語る資料と証言を、現在のみなさんはどのように受け止めますか。
・かいじあむ講座 いずれも会場は生涯学習室。参加無料、事前申し込み不要(会場の受付は13時から)。
【1】山梨県内の戦争遺跡 日時:令和7年6月1日(日曜)13時30分〜15時 講師:石神孝子(当館企画交流課長)
【2】警防団資料からみる甲府空襲 日時:令和7年6月15日(日曜)13時30分〜15時 講師:小畑茂雄(当館学芸員)
【3】塩部遺跡(甲府工業高校)で出土した焼夷弾から考えたこと 日時:令和7年6月29日(日曜)13時30分〜15時 講師:村石真澄氏(富士河口湖町史編纂室長)
・ギャラリートーク 常設展観覧券をお求めのうえ、シンボル展入口にお集まりください。
日時:令和7年5月24日(土曜)、6月14日(土曜)、6月30日(月曜)15時〜(30分程度)