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インデックス>富士山>葛飾北斎 冨嶽三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

葛飾北斎 冨嶽三十六景

37:本所立川(ほんじょたてがわ)

本所立川

材木置き場の材木の隙間にようやく富士の姿を見つけることができる。縦方向の直線を強調した構図をとる。木材を高く投げ挙げる動きには、『北斎漫画』に代表される北斎の巧みな人体表現を確認することができる。よく見ると、札や材木に「新板三拾六不二仕入」などの墨書があり、版元西村永寿堂による新作「冨嶽三十六景」の宣伝が入っている。

※本所(東京都墨田区)
…隅田川の東岸に位置する本所は、明暦の大火(1657)の後、新たに江戸の町場として開発された。地内を流れる堅川の北岸本所相生町一丁目から五丁目にかけての沿岸は北河岸と呼ばれ、材木屋が建ち並んだ。南岸の弁財天や堅川にかかる一之橋、二之橋、南岸の六間掘が描かれていないことから、相生町二丁目、三丁目付近から対岸の松井町一丁目一丁目付近を見た様子と考えられる。


 
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