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インデックス>富士山>葛飾北斎 冨嶽三十六景

富士山


博物館資料のなかの『富士山』

葛飾北斎 冨嶽三十六景

28:相州箱根湖水(そうしゅうはこねのこすい)

相州箱根湖水

波ひとつない湖面とたなびくすやり霞、鬱蒼(うっそう)とした杉木立、人や生き物の気配が消され静寂に包まれている。本図は北斎らしい躍動感や奇抜さが見られないと評されるが、おそらく箱根権現の神威を表すために、礼拝画のように抑制した表現や形式化した造形を選んだのではないかと考えられる。

※箱根(神奈川県箱根町)
…芦ノ湖の湖畔に鎮座する箱根神社は、古代以来、山岳信仰の霊場として崇拝された。鎌倉幕府からは関東の鎮護神として歴代将軍の崇拝を受けている。神社の縁起によると、背後の駒ヶ岳には、聖占仙人により神仙宮が祀られたという。


 
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