企画展「甲斐絹物語」 : 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-

山梨県立博物館 かいじあむ
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展示案内
 
甲斐絹展トップ画像
 

「甲斐絹(かいき)」とは、輸入布を国産化し、明治時代から昭和時代初期にかけて山梨県の郡内地域で生産され、主に羽織の裏地に使われた絹織物です。人々が「個人(私)」を発見し、「共同体(社会)」との間で揺れ動いた近代、衣生活において「私」を表現する術となったのは、多種多様な色とデザインを取り入れた甲斐絹でした。
本展でご紹介するのは、裏地から始まった日本人の「私らしさ」の物語でもあります。山梨県外に流通した甲斐絹が里帰りするとともに、甲斐絹を使った羽織や生地見本等を、前後期あわせて100点以上ご覧いただける過去最大の甲斐絹展です。伝統と近代のモダンに彩られたデザインをお楽しみください。

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 概要   主な展示資料  関連イベント  展示図録


■期間
 令和8年10月10日(土曜)から11月30日(月曜)まで 
 (休館日:毎週火曜日、11月3日開館、4日休館
)

■時間

午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)

■観覧料

  通常料金 団体割引料金
(20名以上)、
宿泊者割引
常設・企画展
共通券
一般 500円 400円 820円
大学生 250円 200円 370円

●高校生以下の方、県内在住の65歳以上の方、障害者の方(およびその介護をされる方)は無料です。
●宿泊者割引は、県内のホテルや旅館等に当日か前日に宿泊される方を対象とした割引料金です。
●無料、 割引料金の対象となる方はそれぞれ証明できるものをご提示ください。
●購入日から1年間何度でも観覧できる年間パスポートもございます。

■主催:山梨県立博物館、山梨日日新聞、山梨放送
■協力:山梨県絹人繊織物工業組合、富士吉田織物協同組合、西桂織物工業協同組合、谷村織物工業協同組合、大月織物協同工業組合、山梨県産業技術センター、日本通運株式会社、山梨交通株式会社
■後援:朝日新聞甲府総局、NHK甲府放送局、エフエム甲府、エフエム富士、産経新聞甲府支局、
テレビ朝日甲府支局、テレビ山梨、毎日新聞甲府支局、山梨新報社、山梨中央銀行、読売新聞甲府支局
■協賛:日本ネットワークサービス
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■主な展示資料

※一部展示資料は会期中に展示替えを行います。
 前期展示:10月10日(土曜)から11月3日(火曜) 後期展示:11月5日(木曜)から11月30日(月曜)
・展示資料一覧

はじめに 〜甲斐絹(かいき)とは〜

第�T章 甲斐絹以前の事

「甲斐絹」の語源となったのは、カイキ(海気・海黄・改機)と呼ばれた輸入布でした。それを模倣する技術を培ったのは、甲斐国土産としても知られた「郡内絹」の生産でした。貴重な輸入カイキのはぎれを貼り付けた裂帳と、郡内絹の実物や生産に関わる資料をご覧いただけます。

文政九年 戌九月 紅毛持渡反物切本帳
文政9年(1826)
東京国立博物館蔵
展示期間:11月14日〜30日
Image: TNM Image Archives
文政九年 戌九月 紅毛持渡反物切本帳
江戸幕府十二代将軍徳川家慶
郡内嶋敷布団
嘉永6年(1853)
ミュージアム都留蔵
江戸幕府十二代将軍徳川家慶 郡内絹敷布団

第�U章 明治大正史甲斐絹篇 

明治時代以降、化学染料や外国の文化の流入により衣類に対する色彩感覚は変化していきます。明治時代後期頃、記録や資料として残る表地の色は控えめですが、裏地は眼が覚めるほどの鮮やかさです。色へのこだわりを感じる甲斐絹をご紹介するとともに、裏地以外に生産されていた洋傘生地にも触れます。

 「仙女香」洋傘 仙女香ブランドの明治時代の洋傘
明治時代(1868〜1912)
東京都洋傘協同組合蔵
    明治時代の洋傘     明治時代頃の洋傘
明治時代後期〜大正時代
(1895〜1926)
株式会社 小宮商店蔵
    絵甲斐絹(志村作太郎氏 製作)   生地見本 絵甲斐絹
志村作太郎氏 製作
明治40年度(1907〜08)購入
山梨県産業技術センター蔵
展示期間:10月10日〜11月3日
     甲斐絹 生地見本  生地見本 絵甲斐絹
明治40年度(1907〜08)購入か
山梨県産業技術センター蔵
展示期間:11月5日〜11月30日

第�V章 美しき布の声

甲斐絹は判じ絵や絵画的な表現をしたり、芸術的流行を取り込んだりしながら、多彩なデザインによって人々の個性と好みに寄り添いました。また、裏地は心映(こころば)えを表すという装いの精神文化もありました。個性的な裏地の取り合わせや、ヨーロッパのドレスに使われた染織技術を取り入れた表現などをお楽しみください。

絵甲斐絹柄見本帳
明治43年(1910)頃
山梨県立博物館蔵

絵甲斐絹柄見本帳
黒地無地羽織 裏縞甲斐絹
明治時代以降昭和時代初期(1868〜1945)頃
ミュージアム都留蔵
展示期間:11月5日〜30日
黒地無地羽織 裏縞甲斐絹
生地見本 絵甲斐絹「富士の巻狩」 
明治43年度(1910〜11)購入
山梨県産業技術センター蔵
展示期間:10月10日〜11月3日
生地見本 絵甲斐絹「富士の巻狩」 
生地見本 絵甲斐絹「蝶と山菜」
大正5年(1916)購入
山梨県産業技術センター蔵
展示期間:11月5日〜11月30日
生地見本 絵甲斐絹 「蝶と山菜」 

第�W章 甲斐絹の行くヘ 

現代において甲斐絹があまり知られていない理由は三つ考えられます。一つめは布の再利用文化の中で糸に戻るまで使い尽くされたこと、二つ目はすでに生産が絶えていること、さらに三つ目として、流行や洋服の浸透が装いの関心を表地に移行させたことです。人の衣生活に浸透し深く関わった甲斐絹だからこそ、その変化の影響は大きかったのでしょう。

     洋服を着た子供どもの写真  

洋服姿の子どもの記念写真
明治時代末期から大正時代か
山梨県立博物館蔵

  紫地リボン花模様銘仙長着 紫地リボン花模様銘仙長着
明治41年以降昭和時代初期(1908〜45)頃
埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵
展示期間:10月10日〜11月3日
  浅葱地ヨット模様銘仙長着 浅葱地ヨット模様銘仙長着
大正時代以降昭和時代初期(1912〜45)頃
埼玉県立歴史と民俗の博物館蔵
展示期間:11月5日〜11月30日
■関連イベント

・講演会「甲斐絹の中の文学・文学の中の甲斐絹」
 日時:令和8年10月31日(土曜)13時30分〜15時
 会場:生涯学習室
 講師:五十嵐哲也氏(山梨県産業技術センター 研究管理幹)
 ※事前申し込み不要(定員90名、受付は開始の30分前から)、参加無料

・大人もワクワク!社会科見学「織物が生まれるところを見に行こう」
 
山梨の織物工場を見学します。現地集合、現地解散型の見学会です。
 
 第一弾 都留市編「ほぐし織の傘地が生まれるところ」
 ※定員に達したため受付を終了しました。
 日時:令和8年10月19日(月曜)10時〜12時
 会場:天野商店ほか
 定員:8名
 ※分業制のため複数の工場を見学します。工場間は各自で車移動をしていただきます。
  
 
第ニ弾 富士吉田市編「キラキラの金襴(きんらん)が生まれるところ」
 日時:令和8年11月21日(土曜)11時〜12時
 会場:光織物有限会社
 定員:15名

【第一弾・第二弾共通事項】
※対象 小学4年生以上から参加できますが、安全のため小学生は保護者の同伴をお願いします。
※参加無料、現地集合・現地解散
※事前申込が必要です。申込受付は10月1日(木曜)9時より登録フォームにて開始します。

・登録フォーム(第二弾)(受付時間:休館日を除く9時から16時59分まで)
※お申込みが完了した方へは、締切り後に博物館から登録されたメールアドレスへご連絡を差し上げます。
 博物館(kenhaku@pref.yamanashi.lg.jp)からのメールが拒否設定されていないか、ご確認ください。


・かいじあむ講座「衣生活資料から甲斐絹を再評価する〜社会と個人と表と裏と〜」
 日時:令和8年11月8日(日曜)13時30分〜15時
 会場:生涯学習室
 講師:丸尾依子(山梨県立博物館 学芸員)
 
※事前申し込み不要(定員90名、受付は開始の30分前から)、参加無料

・ギャラリートーク
 日時:令和8年10月10日(土曜)、11月1日(日曜)、22日(日曜)
 いずれも14時から1時間程度
 会場:企画展示室
 ※事前申し込み不要、事前に企画展の観覧券をお求めください。

・あそぼう!まなぼう!寺子屋ひろば 〜養蚕・甲斐絹編〜
 こちらをご覧ください。

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■展示図録
甲斐絹物語展図録表紙

山梨県立博物館 秋期企画展
「甲斐絹物語」 展示図録


A4変形判 140頁
令和8年10月10日刊行 2,200円(税込)

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