企画展「世界遺産アンコールワット展」: 山梨県立博物館 -Yamanashi Prefectural Museum-
山梨県立博物館 かいじあむ
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展示案内

世界遺産アンコールワット展のご案内
東洋の至宝。悠久の時を超えて、今、この地へ。
 「アンコール遺跡群」はカンボジア王国にある東南アジア最大規模の文化遺産です。ある時は密林に埋もれ、また一時は内戦によって隔絶されていたこの遺跡群は、現在では多くの人々の尽力によって再生と保存が続けられ、1992年にはユネスコの世界遺産にも登録されました。
  6世紀頃からクメール民族によって開かれたアンコール王朝では、およそ600年にわたり、ヒンドゥー教や仏教の美術が華開き、神々や仏を祀る壮麗な寺院の数々が、歴代の王によって建立されました。なかでも最も著名なのが、12世紀にスーリヤヴァルマン2世によって創建された「アンコール・ワット」です。その壮麗な姿は、世界中の人々を魅了してやみません。
  本展では、プノンペン国立博物館所蔵の、マスターピース(国家重要作品)を含むアンコール美術を代表する作品や、上智大学によって近年バンデアイ・クデイ遺跡で発掘され、アンコール王朝の歴史を塗り替えた「世紀の大発見」として名高い仏像の数々を紹介し、アンコールワットの魅力をお伝えします。
【入場者2万人達成のお知らせ】
本展の入場者が2万人に達しました。(詳細

【テレビコマーシャルのお知らせ】
UTYテレビ山梨にて、本展のコマーシャル番組を放映しております。
そのほかテレビや新聞への掲載情報については、こちらをご覧ください。


■期間
平成22年2月4日(木)〜3月22日(月)

■時間
午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

■休館日
毎週火曜日

■観覧料
 
通常料金
前売券
団体割引料金(20名以上)
宿泊者割引
常設・企画展
共通券
一般
1,000円
840円
1,240円
高校・大学生
500円
420円
580円
小・中学生
260
210円
290円

※次の方は特別展の観覧料が免除となります。
  ・山梨県内ご在住の65歳以上の方
  ・土曜日における小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  ・障害者基本法第2条に規定する障害者の方
※宿泊者割引は、県内のホテルや旅館等に当日か前日に宿泊される方を対象とした割引料金です。
※無料、 割引料金の対象となる方はそれぞれ証明できるものをご提示ください。
定期観覧券(年間パスポート)もどうぞご利用ください。

■主催山梨県立博物館、 UTY テレビ山梨、世界遺産アンコールワット展山梨実行委員会、財団法人 岡田文化財団
■後援: 外務省、文化庁、カンボジア王国大使館、社団法人日本ユネスコ協会連盟、財団法人日本ユニセフ協会、朝日新聞甲府総局、NHK甲府放送局、エフエム甲府、エフエム富士、産経新聞甲府支局、テレビ朝日甲府支局、日本ネットワークサービス、毎日新聞甲府支局、山梨新報社、山梨中央銀行、山梨日日新聞社・山梨放送、読売新聞甲府支局
■学術監修: 石澤良昭(上智大学学長)
■特別協賛: イオンクレジットサービス株式会社
■山梨展協賛: 山梨トヨタ、山梨トヨペット、トヨタカローラ山梨、ネッツトヨタ山梨、ネッツトヨタ甲斐、朱宮神仏具店、千代田セレモニーグループ、株式会社早野組、株式会社近藤モータース、甲府東・昭和住宅公園、山梨予備校
■協力:上智大学、日本貨物航空株式会社、日本通運株式会社
■企画協力: 財団法人NHKサービスセンター
ロビーのアンコールワット模型
企画展入口ロビーには、巨大なアンコールワットの模型が展示されています。

■展示構成と主な資料
【第1部  めくるめく神々の祭典 〜 永遠の救いを提示したカンボジア版ヒンドゥー教・仏教 〜 】
ヒンズー教や仏教への信仰が生み出した多彩な神々や仏の姿を、カンボジア国家重要作品を含む名品の数々によってご紹介します。
ジャヤヴァルマン7世の尊顔
(国家重要作品・プノンペン国立博物館)

ジャヤバルマン7世は12世紀後半に統治し、多くの寺院を建立し、仏教美術を隆盛に導いた王として名高い。その肖像である本作は、アンコール美術の中でも最も雄渾に溢れた作品である。
ジャヤヴァルマン7世の尊顔(国家重要作品・プノンペン国立博物館)
王妃といわれる彫像プラジュニャーパーラミター
(プノンペン国立博物館)

仏教に深く帰依していたジャヤバルマン7世の王妃の姿にプラジュニャーパーラミター(般若波羅密多菩薩)のイメージを重ねて作られた肖像とされる、崇高な表情が印象的な像。
王妃といわれる彫像プラジュニャーパーラミター(プノンペン国立博物館)
ナーガをおさえ込むガルダ
(プノンペン国立博物館)

ガルダ(神鷲)は鳥類の王で、ヴィシュヌ神の乗り物とされる。大蛇ナーガを踏みつけている姿である。
ナーガをおさえ込むガルダ(プノンペン国立博物館)
鎮座する閻魔大王ヤマ天
(国家重要作品・プノンペン国立博物館)

「ライ王のテラス」と呼ばれる場所に鎮座していた本像は、その尊名について長く議論がなされてきたが、最近尻部に刻まれた碑文から、「閻魔大王」であることが明らかとなった。三島由紀夫が戯曲「癩王のテラス」を著すきっかけになった像として名高い。

鎮座する閻魔大王ヤマ天(国家重要作品・プノンペン国立博物館)

【第2部  アンコール文明 〜 世紀の発掘をアンコールの現場から発信する 〜 】
2001年、上智大学アンコール遺跡国際調査団によって、バンテアイ・クデイ遺跡で274体の仏像を発掘されました。アンコール遺跡が世に知られて以来、このように大量の仏像出土は初めてのことで、また、これらの仏像の存在によって、従来のアンコール史の通説が覆され、王朝末期の歴史が塗り替えられることとなったのです。まさに「世紀の大発見」であるそれらは、現在シハヌーク・イオン博物館に所蔵されており、カンボジア国外で紹介されるのは本展出陳の11点が初めてとなります。
美しい尊顔の禅定するプラジュニャーパーラミター
(シハヌーク・イオン博物館)

バンテアイ・クデイで出土した仏像のほとんどは、廃仏毀釈にあっていたためか、頭部と胴体が切断されたものが多かった。しかし、頭部からだけでも、その完成度の高さはうかがい知ることが出来る。
美しい尊顔の禅定するプラジュニャーパーラミター(シハヌーク・イオン博物館)
盛装したナーガ上の仏陀像
(シハヌーク・イオン博物館)

首部が切断されておらず、完好な状態で出土した仏陀像。豪華な装身具をまとった姿が華やかな雰囲気を醸し出している。
盛装したナーガ上の仏陀像(シハヌーク・イオン博物館)
七つ頭のナーガに見守られた禅定仏尊顔
(シハヌーク・イオン博物館)

蛇王ムチリンダが、禅定する仏陀を雨から守るために地中から現れて七つの頭を広げたという仏伝をあらわした姿である。瞑想する仏の表情の美しさが際立つ。

七つ頭のナーガに見守られた禅定仏尊顔(シハヌーク・イオン博物館)

【第3部  平和への祈り 〜 神話が生きるひと・もの・こころ 〜 】
世界遺産は人間の生死、時間と空間、自然と人間を雄弁に語る。
現在に残された遺跡は、私たちに何を語りかけてくれるのでしょうか。アンコール遺跡について考えることは、同時にそれを作り出した人々、祈りを捧げた人々について考えることにほかなりません。遺跡はまた、現代の人々の生活とともにあり、決して過去のものとしてのみ存在しているわけではないのです。今も生き続ける「アンコール遺跡」、また、祈りを捧げ続ける人々の営みについても紹介していきます。
黒の貴婦人と呼ばれていた女神立像
(プノンペン国立博物館)

こうした女神像は、クメール人の女性をモデルにしたと考えられている。生命感に溢れた瑞々しい造形から、当時の人々の息吹、これを作り上げた仏師の心が伝わってくるようである。
黒の貴婦人と呼ばれていた女神立像(プノンペン国立博物館)
リアム・ケー(ラーマーヤナ)
(プノンペン国立博物館)

ヒンドゥ叙事詩の1つ。16世紀から17世紀に編まれたリアム・ケーは、現在でも寺院の浮き彫りや壁画、影絵芝居に題材を提供している。
リアム・ケー(ラーマーヤナ) (プノンペン国立博物館)
※全展示作品のリストはこちらをご覧ください。
 
■富士山を世界文化遺産に
山梨県では、豊かな自然を持ち、さまざまな文化を育んできた富士山を世界文化遺産として登録し、後世へと継承していくために様々な活動をしております。
本展入口脇にて、富士山の世界文化遺産登録に向けての取り組みをご紹介しておりますので、こちらもご覧ください。
富士山世界文化遺産登録に向けての取り組みのご紹介
 
■関連イベント情報

特別記念講演会
華麗なるアンコール・ワット美術
 ―人間を問う仏師たち― 
 
講演会の様子
当日は約250名の方が聴講されました。
サイン会の様子
講演後は石澤先生のご好意により、ご著書のサイン会もおこなわれました。
バンテアイ・クデイでの世紀の大発見を導いた、アンコール遺跡研究の第一人者、石澤良昭氏。長年にわたる自身の体験に基づく内容は、聞く者のアンコールへの憧憬をかりたててやまないに違いありません。

■講師 石澤良昭 氏(上智大学学長・本展学術監修)
■日時 平成22年2月27日(土曜)
   午後1時30分から3時まで(※終了しました。)
■場所 当館生涯学習室
  ※参加費、事前予約は必要ありません。

特別記念講演会
地雷除去に挑む〜豊かで平和な大地への復興

地雷原だった向日葵畑にて
地雷原だった向日葵畑にて

地雷の除去作業
地雷除去作業の様子

講演会会場の様子の写真
講演会会場の様子
カンボジアの内戦による負の遺産、地雷被害は今も後を絶たず、悲劇が繰り返されています。
その地雷除去に取り組み、長年にわたり地道な支援を続けている雨宮清氏が語る内容は、平和の意義について、深いメッセージを投げかけてきます。


■講師 雨宮清 氏(山梨日立建機代表取締役)
■日時 平成22年3月14日(日曜) 午後1時30分から3時まで(※終了しました。)
■場所 山梨県総合教育センター 大研修室(博物館となり)
 ※当館生涯学習室から会場が変更となりました。 
 ※参加費、事前予約は必要ありません。

講演会での雨宮清氏の写真  講演会での雨宮清氏
天女アプサラの舞
〜世界無形文化遺産・カンボジア古典舞踊LIVE〜
出演の山中氏は、日本人で初めて王立ブノンペン芸術大学付属芸術学校古典舞踊科を卒業し、その後カンボジア日本大使館など、様々な公式行事などで舞踊を披露するなど活躍を続ける舞踊家です。カンボジア古典舞踊は神々に捧げられた舞踊です。繊細な手指の動きから醸し出される天雅な世界を、この機会にご堪能ください。 アプサラダンス

■出演 山中ひとみ 氏(カンボジア古典舞踊家・カンボジア舞踊グループSAKARAK主宰)
■日時 平成22年3月7日(日曜) 午後1時30分から約45分間(※終了しました。)
■場所 当館特設ステージ ※参加費、事前予約は必要ありません。
アプサラの舞 会場写真1
会場には約400名がご来場されました。
アプサラの舞 会場写真2
繊細かつ天雅な表現は多くの観客を魅了しました。
アプサラの舞 会場写真3
表現の解説をまじえながら、いくつかの演目をご披露いただきました。
アプサラの舞 会場写真4
演目の終了後、ご来場の方にもカンボジア古典舞踊を体験いただきました。
   
岩崎健一コンサート
カンボジアの風を感じて
岩崎健一氏
テレビ山梨の音楽番組で司会を務め、カンボジアにも7回訪れたミュージシャン岩崎健一氏が、「メコン川にて」「オークン(ありがとう)」「穴のあいた靴」などカンボジアから生まれた曲を中心に歌っていただくコンサートです。

■出演 岩崎健一 氏
■日時 平成22年3月7日(日曜)(※終了しました。) 
  午前11時〜、午後3時〜 いずれも1時間程度
■場所 エントランスロビー
  ※参加費、事前予約は必要ありません。
岩崎健一コンサート 会場写真1
午前の部には約250名がご来場されました。
岩崎健一コンサート 会場写真2
カンボジアから生まれた曲を歌っていただきました。。
岩崎健一コンサート 会場写真3
午後のステージも、元気をもらえるような歌の数々をご披露いただきました。
岩崎健一コンサート 会場写真4
最後は会場のお客さん皆さんも手拍子で大盛り上がりのうちに終了しました。
   
かいじあむ講座 アンコールワット展の魅力
「世界遺産アンコールワット展」のみどころを、担当学芸員がご紹介する講座です。
■日時 平成22年2月21日(日曜) 午後1時30分から3時まで(※終了しました。)
■場所 当館生涯学習室
■講師 近藤暁子(当館学芸員)
  ※参加費、事前予約は必要ありません。
かいじあむ講座の様子
かいじあむこども工房
飛び出すアンコール・ワット遺跡を作ってみよう!
ペーパークラフトで、飛び出すアンコール・ワット遺跡を工作するイベントです。
■日時 平成22年2月28日(日曜) 
  午前10時30分から3時まで(※終了しました。)
■場所 当館体験学習室
■協力 社団法人 山梨県建築士会
  ※参加費、事前予約は必要ありません。
会場の様子
学芸員によるギャラリートーク
3月20日(土曜)ギャラリートークは、「展示の見どころをご紹介するオリエンテーション」に変更になりました。
■時間 午後3時から30分程度    ■場所 生涯学習室   ■講師 近藤暁子(当館学芸員)
 ※事前予約ならびに企画展観覧券は不要です。  (※終了しました。)
担当学芸員が展示のみどころをご案内します。
■日時 平成22年2月7日(日曜)、2月14日(日曜)3月20日(土曜・上記参照)  いずれも午後3時から (※終了しました。)
■場所 企画展示室
■講師 近藤暁子(当館学芸員)
  ※ 企画展観覧券をお求めください。
  ※ 事前予約は必要ありません。
ギャラリートーク開催の様子
 

■展示図録好評販売中!
「世界遺産 アンコールワット展」展示図録がミュージアムショップで好評販売中です。
「世界遺産 アンコールワット展」 展示図録

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  ¥2000

 
   詳細情報

 

■ 企画展関連図書コーナー 
関連図書コーナー
資料閲覧室に、企画展の関連図書を紹介しております。展示の事前学習に復習に、ご自由に手にとってご覧ください。
 

■ カンボジアの食フェアーを開催しております。
博物館のレストランのキッチン ぶどう畑では、本展の開催にあわせて、カンボジアの食フェアーを開催しております。
くわしくは、こちらのページをご覧ください。
カンボジアカレー
 
■ ミュージアムショップにてアンコールワット展関連商品販売中です。
ミュージアムショップでは、本展の開催にあわせて、展覧会関連商品・書籍やアジアンテイストあふれる商品の数々を大好評販売しております。この機会にぜひご利用ください。

 詳しくはこちらのご紹介ページをご覧ください。
ミュージアムショップの様子
 
■ 音声ガイド大好評貸し出し中。
展示作品の詳しい説明を聞くことができる音声ガイドが大好評貸し出し中です。ご観覧の折にはぜひご利用ください。

貸し出し料金 500円
音声ガイドの受付


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