山梨県立博物館 かいじあむ
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展示案内

企画展「甲斐道をゆく―交流の文化史―」平成21年10月3日〜11月30日

 
山梨は、四方を高い山々に囲まれている地理的な環境から、閉鎖的な地域だというイメージをもたれることが多かったようです。しかし、歴史をひも解いていくと、人々は幾筋にも延びる陸・川の道を往来し、様々な文物がもたらされてきたことがわかります。
本展では、古代から近現代に至る「道」と、道をつうじて行われた様々な交流の歴史を、古文書や絵地図、出土資料などによって紹介します。山梨が古くから交流の盛んな地域であったことを感じていただき、今なお各地に残る古道や、周辺の文化財を再発見してみてください。
概要     展示構成と主な資料     関連イベント     その他


■期間
平成21年10月3日(土)〜11月30日(月)

■時間
午前9時〜午後5時(入館は午後4時30分まで)

■休館日
10月6日(火)、13日(火)、20日(火)、27日(火)、11月4日(水)、10日(火)、17日(火)、24日(火)

■観覧料
常設展観覧料でご観覧になれます。

            
■常設展観覧料
            
 
通常料金
団体割引料金(20名以上)
宿泊者割引
一般
500円
400円
高校・大学生
210円
160円
小・中学生
100円
80円

※次の方は特別展の観覧料が免除となります。
  ・65歳以上の方
  ・土曜日における小学校、中学校、高等学校、特別支援学校の児童・生徒
  ・障害者基本法第2条に規定する障害者の方
※宿泊者割引は、県内のホテルや旅館等に当日か前日に宿泊される方を対象とした割引料金です。
※無料、 割引料金の対象となる方はそれぞれ証明できるものをご提示ください。
定期観覧券(年間パスポート)もどうぞご利用ください。

■主催山梨県立博物館
■協力:国土交通省甲府河川国道事務所
■後援:朝日新聞甲府総局、NHK甲府放送局、エフエム甲府、エフエム富士、産経新聞甲府支局、テレビ朝日甲府支局、テレビ山梨、日本ネットワークサービス、毎日新聞甲府支局、山梨新報社、山梨中央銀行、山梨日日新聞社・山梨放送、読売新聞甲府支局


■展示構成と主な資料
※所蔵の注記が無いものは、山梨県立博物館の所蔵資料です。
1 ヤマトタケルの歩いた道 ―古代の道―
  近年の研究では、甲斐国は東山道と東海道の結節点としての役割を課せられていたことから、「交ひ=甲斐」の国名が付けられたものと考えられています。古代において甲斐国が交通の要地となっていたことを、ヤマトタケルノミコトが酒折宮に立ち寄った伝承や出土資料、文献資料などから紹介します。
 
酒折宮連歌図
酒折宮連歌図(部分)
『古事記』『日本書紀』等に伝えられる、ヤマトタケルノミコトの酒折宮伝承を図化したもの。
ヤマトタケルノミコトは、東北地方を平定し、帰途甲斐国酒折宮(甲府市)に立ち寄った後に、科野国(長野県)を経て尾張国(愛知県)へと戻った。
ミコトが酒折宮に滞在したときに地元の翁と交わした歌問答から、酒折宮は連歌発祥の地として、中世以降多くの歌人、文人が訪れる地となった。
短頸壺 藤原顕長等銘

短頸壺 藤原顕長等銘
(山梨県指定文化財、個人蔵)
平安時代、渥美半島付近の窯で生産された壺。上部にヘラで「三河守藤原朝臣顕長」などの刻書がある。篠井山(南部町)山頂付近で出土。同様の銘文をもつ壺やその破片が、静岡県三島市、神奈川県綾瀬市などで出土している。

 
 
2 武田信玄 出陣の道 ―中世の道―
  中世には、鎌倉街道(御坂路)を中心に交通路が整備され、市・宿の発達などにより、活発な人・モノの往来がありました。
また、武田信玄は甲斐国から他国へ延びる道をつうじて領土を四方に伸ばしました。合戦のときには、軍勢の移動のために交通路が整備・利用され、江戸時代以降の道へと受け継がれました。
 
武田信玄書状

武田信玄書状
(個人蔵)
戦功をあげた人物を賞して、後詰として信玄自らが出陣し、若神子(北杜市須玉町)に着いたことを知らせた書状。
若神子は信濃国へ通じる古代以来の交通の要衝で、信玄は信濃出陣の際、たびたびこの地に陣を置いている。

小淵沢村山論絵図

小淵沢村山論絵図(部分)
(北杜市教育委員会蔵)
慶安4年(1651)、小淵沢村(北杜市小淵沢町)と周辺の諸村との間で起きた山論の裁定に際して描かれた絵図。「ほう道」と記された道があり、信玄の軍用道路として著名な「棒道」の名を記した最古の資料である。

 
3 甲州道中と宿場のにぎわい −近世の道−
  江戸時代になり、江戸を起点とした五街道が整備され、甲州道中はその1つに位置づけられました。甲州道中を中心とした江戸時代の名所と旅の様子や、身延山への参詣旅行、富士川水運や信州中馬による物流の発展、幕末に起きた街道を舞台にした事件などを紹介します。
 
甲州道中分間延絵図

甲州道中分間延絵図(写本)
江戸幕府の道中奉行所が作成した、東海道、中山道、甲州道中、日光道中、奥州道中の五街道を描いた絵図のうち、甲州道中の絵図。宿場や寺社、旧跡など沿道の様々な情報が描き込まれている。

冨嶽三十六景 甲州伊沢暁 冨嶽三十六景 甲州伊沢暁
夜明け近くの石和宿の様子を描く。まだ夜が明けきらないうちに石和宿を出立する人々の姿が見える。その奥に鵜飼川、右端にかかる橋は鎌倉往還へと続く道である。

旅の道具
(個人蔵)
携帯用の枕、提灯、小銭入れ(早道)、筆入れ(矢立)、火打石など。

富士川舟模型

富士川舟模型
(身延町歴史民俗資料館蔵)
江戸時代の甲斐国における物流の大動脈となった富士川舟運で使用されていた舟を復元したもの。

 

 

4 近代の道と鉄道
  開港や明治維新などの転換期に、甲州の人々は貿易港横浜に進出するなど、幅広い活躍を見せていました。そして、県内では近代的な道路整備に加えて、鉄道が整備され、産業の発達が促進されたことを紹介します。
 
諸国名所之内 甲州猿橋遠景

諸国名所之内 甲州猿橋遠景
明治13年の山梨県巡幸の様子を描いた図。一行の列の先頭は図左上に小さく見える猿橋にさしかかっている。

中央線笹子トンネル扁額「因地利」拓本 中央線笹子トンネル扁額「因地利」拓本
(個人蔵)
中央線笹子トンネルの東側入口(大月市笹子町)に掲げられている扁額。伊藤博文が揮毫した。「地の利による」の意。ちなみに西側(甲州市大和町)には、山県有朋の筆による「代天工(天に代わって工事をする)」の扁額が掲げられる。
 
 
これらのほか、交通・交易に関する資料約200点を展示する予定です。
■関連イベント情報
記念講演会 「中世の道と市・宿・町」   
■日時 平成21年11月3日(祝日)午後1時30分〜3時〈終了しました〉
■場所 山梨県総合教育センター 大研修室
    当館のとなりの施設が会場となります。
■講師 笹本正治 氏(信州大学教授)
■申込不要、参加費無料
笹本正治先生

民俗芸能LIVE 「丹波山のささら獅子」  
三匹の獅子が勇壮に舞う獅子舞です。山梨県内でよく見られる小正月の獅子舞とは全く違います。
■日時 平成21年10月25日(日曜)午後2時〜3時〈終了しました〉
■場所 当館屋外特設ステージ(雨天時は館内)
■協力 丹波山村文化財保存会
■申込不要、観覧料無料
ささら獅子

鉄道模型 走行展示会  
細かく再現された150分の1スケールのジオラマのなかを、Nゲージの車両が走行するイベントです。
■日時 平成21年11月28日(土曜)、29日(日曜)
■場所 エントランスロビー
■協力 レールパル351
■申込不要、参加費等は必要ありません。
ジオラマの中を疾走するスーパーあずさ

収蔵品ゆかりの地ツアー 
(1)旧鎌倉街道を歩く  〈終了しました〉
博物館でミニバス試乗と博物館周辺の古道を歩くツアーです。

■日時 平成21年10月4日(日曜)午前9時〜午後5時(予定)
ミニバス
(2)甲州街道最終地・下諏訪宿をウォーキング
■日時 平成21年11月23日(月曜・祝日)午前9時〜午後6時30分(予定)
いずれも
■集合 山梨県立博物館
■問い合わせ・申込 つなぐNPO(電話080-1223-8302)
■参加費が必要となります。

かいじあむ講座・山梨再発見講座 「甲斐道をゆく-交流の文化史-」  

■平成21年10月22日(木曜) 「穀物がきた道」 講師:中山 誠二(当館学芸課長)
■平成21年10月29日(木曜) 「古代〜中世の甲斐の道―文献資料から探る」 講師:海老沼真治(当館学芸員)
■平成21年11月5日(木曜)「戦国甲斐の街道と道」 講師:西川 広平(当館学芸員)
■平成21年11月12日(木曜)「『甲州道中図屏風』にみる江戸時代の甲斐国旅行」 講師:高橋 修(当館学芸員)

いずれも
■時間 午後2時〜午後4時
■場所 山梨県生涯学習推進センター(甲府市飯田1-1-20)
■問い合わせ・申込 山梨県生涯学習推進センター(電話055-223-1853)


かいじあむ検定 「山梨の交通に関するクイズに挑戦」
■日時 平成21年11月1日(日曜)午前10時30分〜午後3時
■場所 博物館エントランス
■申込不要、参加費無料
スーパーあずさ

学芸員によるギャラリートーク

■日時 平成21年10月3日(土曜)、4日(日曜)、5日(月曜)、18日(日曜)、11月8日(日曜)、29日(日曜)  いずれも 午後3時から1時間程度
■場所 企画展示室
■申込不要、観覧券をお求めのうえ、企画展入口にお集まりください。
※ このほかの開館日には、展示交流員によるガイドツアーを毎日午後3時より開催します。



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