逸平の納税額について

逸平の資産の巨大さを示す指標のひとつが納税額です。当時は所得税は導入されたばかりで(明治20年〈1887〉新設)、国税収入に占める割合も小さいもので、大きな割合を占めたのが地租(所有する土地の価格をもとに賦課される税)でした。山梨県第1位の地主へと成長した逸平の地租額は大変大きなもので、明治23年(1890)で3,897円71銭3厘(全国19位)、明治27年(1894)で5,370円55銭1厘にも達しました。

明治23年直接国税ランキング

高額納税者から貴族院議員が互選されることになり、山梨県においては、納税額最上位の逸平が山梨県最初の貴族院議員になります。明治27年(1894)の高額納税者互選名簿をみると、逸平は2位の根津嘉一郎(2,193円9銭4厘)に対して、倍以上の納税額となっていたことがわかります。

山梨県納税者ランキング


上に戻る